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転んだりして歯を打った時
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転んだりして歯を打った時
最近のお子さんは、勉強不足で何故だかはよく知らないがよく転ぶという統計があります。
ただし昔の子供は手をついて大事に至らなかったという方が、正しいらしい。
つまり最近のお子さんは転んでも手をつかないで顔面からぶつかることが多いらしい。
転ぶと、主に前歯を打ちますね。
この歯への打撲、ダメージの大きさによっていろいろなケースが生じます。
大 別すると次の3つのパターンに分類されるのではないでしょうか。
1.歯が大なり小なり欠ける。
2.歯がぐらぐらする。(位置がずれているも含む)
3.歯が抜けてしまう。
もちろん唇の損傷を伴うことが多いのですが、たまに上唇小体と言って唇と歯ぐきを
結んでいる“すじ”を切ってしまうこともあるが、そんなに心配するほどではない。
ただ唇が切れると比較的出血が多いですが、慌てないで下さい。
<それでは、それぞれのパターンによる対処法についてみてみます。>
歯が大なり小なり欠ける。
a.この場合はほんの少しならば歯の先端が鋭くなっている場合が多いので,
鋭くなった所を丸める位で良いと思います。
b.aよりももう少し多きく歯冠の1/3位まで欠けた場合は白い樹脂系のものを詰めて治す
c.大きく欠けて神経が露出したならば、神経を取って処置をしていく。
歯がぐらぐらする。(位置がずれているも含む)
a.多少のことであれば様子を見ます。
b.もっと歯がぐらぐらでしたら、元の位置に戻して隣の歯を利用して1〜2週間
特殊な接着剤で固定し、歯の安静をはかります。
c.位置が大きくずれている場合も基本的には元の位置に戻して固定する。
この場合当然神経は死んでいると考えられるのでそちらの処置も必要とする。
歯が抜けてしまう。
この場合は再植すれば歯は使えるようになります。
ただし、注意点が何点かあります。
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1. 汚れていても水で洗わないでお持ち下さい
2. お持ちになる場合は、牛乳に浸して、
あるいはお口の中に入れた状態でお持ちください。
本当は専用の保存液つきのケースの瓶も
発売されてはいるのですが、
まず身近には無いと思われますので
(保育園・幼稚園・小学校に常備していただくと有難いのですが・・・・)
3. なるべく早くおいで下さい。
36時間を過ぎるとまず上手くいかない場合が多くなります。
上記のいずれの場合においても、衝撃の大きさによって歯の神経が切断され歯が
死んでしまう場合があります。
そのときに異常は無くともしばらくしてから歯の色が変色してきたり、
歯ぐきの上の部分が膨らんで排膿を認めるようになることがあります。
そういった場合は神経の処置をしなければなりません。
神経は死んでいるので処置に際して痛みはないと思われます
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